OpenSSH-5.1p1 日本語マニュアルページ (2008/10/03)
SFTP サーバ サブシステム
sftp-server
[-f
ログ出力先 ]
[-l
ログレベル ]
sftp-server
はサーバ側の SFTP プロトコルを標準出力に向かって話し、クライアント側の要求を標準入力から受けつけます。sftp-server
は直接 実行されるためにあるのではなく、sshd (8)
のSubsystem
オプションを使って呼び出します。
sftp-server
へのコマンドラインオプションはSubsystem
宣言によって指定されます。より詳しい情報についてはsshd_config (5)
を見てください。
使用できるオプションは以下のとおりです:
-f
ログ出力先 sftp-server
のログメッセージ出力先 (facility) を指定します。指定できる値は: DAEMON, USER, AUTH, LOCAL0, LOCAL1, LOCAL2,LOCAL3, LOCAL4, LOCAL5, LOCAL6, LOCAL7のどれかです。デフォルトは AUTH です。-l
ログレベル sftp-server
が表示するどのログメッセージを記録するかを指定します。指定できる値は:QUIET, FATAL, ERROR, INFO, VERBOSE, DEBUG, DEBUG1, DEBUG2,および DEBUG3 のどれかです。INFO および VERBOSE はsftp-server
がクライアントのために実行した操作を記録します。DEBUG および DEBUG1 は等価です。DEBUG2 および DEBUG3 はそれぞれさらに高いレベルのデバッグ情報を残します。デフォルトの値は ERROR です。
ログをとるためには、sftp-server
が/dev/log
にアクセスできるようになっている必要があります。したがって、chroot 環境下でsftp-server
を使うにはsyslogd (8)
が chroot ディレクトリ内にログ用ソケットを用意するよう設定する必要があります。
sftp-server
はOpenBSD 2.8で最初に登場しました。