8.2 pwd -- パスワードデータベースへのアクセスを提供する

利用可能な条件: Unix.

このモジュールはUnixのユーザアカウントとパスワードのデータベースへ のアクセスを提供します。全てのUnix系OSで利用できます。

パスワードデータベースの各エントリはタプルのようなオブジェクトで提供され、 それぞれの属性はpasswd構造体のメンバに対応しています(下 の属性欄については、<pwd.h>を見てください)。

インデックス  属性  意味 
pw_name ログイン名
pw_passwd 暗号化されたパスワード(optional))
pw_uid ユーザID(UID)
pw_gid グループID(GID)
pw_gecos 実名またはコメント
pw_dir ホームディレクトリ
pw_shell シェル

UIDとGIDは整数で、それ以外は全て文字列です。 検索したエントリが見つからないとKeyErrorが発生します。

注意: 伝統的なUnixでは、pw_passwdフィールドはDES由来のアルゴリ ズムで暗号化されたパスワード(crypyモジュー ルをごらんください)が含まれています。しかし、近代的なUNIX系OSではシャドウパスワードとよばれる仕組みを利用しています。この場合には pw_passwdフィールドにはアスタリスク('*')か、"x"と いう一文字だけが含まれており、暗号化されたパスワードは、一般には見えない /etc/shadowというファイルに入っています。

このモジュールでは以下のものが定義されています:

getpwuid( uid)
与えられたUIDに対応するパスワードデータベースのエントリを返します。

getpwnam( name)
与えられたユーザ名に対応するパスワードデータベースのエントリを返します。

getpwall( )
パスワードデータベースの全てのエントリを、任意の順番で並べたリストを返し ます。

参考資料:

grpモジュール:
このモジュールに似た、グループデータベースへのアクセス を提供するモジュール。.
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