(この節は歴史的資料としてのみ意味を持っています。ここで述べている旧バー
ジョンのプロファイラとは Python 1.1. 以前のものを指しています)
旧バージョンのプロファイリングモジュールとの大きな違いは、より少ない
CPU 時間で、より多くの情報が得られるようになったことです。CPU 時間と情
報量のトレードオフではなく、トレードアップを実現したのです。
主な内容は次の通りです。
- バグ修正:
- ローカル・スタック・フレームの扱いに関する不具合を修
正し、関数の実行時間を正しく計上するようにしました。
- 正確さの向上:
- プロファイラ自体の実行時間をユーザコード側に計上
してしまうことがなくなりました。プラットフォーム毎のキャリブレーション
(補正)をサポートし、プロファイラがプロファイル中にファイ
ルの読み込みをおこなわないようにしました(当然その時間をユーザコードの
ものとして計上することもなくなりました)。
- スピードアップ:
- 2つ以上の(たぶん5つ)の点を改善した結果、CPU の
負荷が減りました。プロファイリング中はレポート生成用モジュール
(pstats) を使う必要がないため、軽いプロファイラモジュールだけ
を常時ロードするようにしました。
- 再帰的な関数のサポート:
- 再帰エントリのカウントにより、再帰関数
内で処理に費やされる時間が正確に計算されるようになりました。
- レポート生成ユーザインターフェースの大幅な改善:
統計データを読み込む関数は任意の数のファイル名のリストを受け取り、独立
した複数のプロファイル結果を合わせて総合的なレポートが作成できるように
なりました。ソートの基準はキーワードで指定できるようになりました(4つの
整数オプションを除く)。レポートはどのプロファイル・ファイルが参照され
たかと同様に、どの関数がプロファイルされたかを示すようになりました。
そのほか出力形式は改善もおこなわれています。
Release 2.3.5, documentation updated on 平成17年10月12日.
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