A.5 撤廃されたもの

これらのモジュールは通常 import して利用できません; 利用できるように するには作業を行わなければなりません。

Python で書かれたものは、標準ライブラリの一部としてインストール されている lib-old/ ディレクトリの中にインストールされます。 利用するには、PYTHONPATH を使うなどして、lib-old/ ディレクトリを sys.path に追加しなければなりません。

撤廃された拡張モジュールのうち C で書かれたものは、標準の設定では ビルドされません。Unixでこれらのモジュールを有効にするには、 ビルドツリー内の Modules/Setup の適切な行のコメントアウトを 外して、モジュールを静的リンクするなら Python をビルドしなおし、 動的にロードされる拡張を使うなら共有オブジェクトをビルドして インストールする必要があります。

addpack
-- パッケージへの別のアプローチです。組み込みのパッケージサポートを 使ってください。

cmp
-- ファイル比較関数です。新しい filecmp を使ってください。

cmpcache
-- 古い cmp モジュールのキャッシュ化版です。filecmp を使ってください。

codehack
-- 関数コードオブジェクトからか数名や行番号を抽出します (現在ではこれらは属性: co.co_name, func.func_name, co.co_firstlineno としてアクセスできます)。

dircmp
-- ディレクトリ間の差分 (diff) ツールを構築するためのクラスです (デモかツールになるかもしれません)。
リリース 2.0 以降で撤廃された仕様です。 filecmp モジュールが dircmp に置き換わります。

dump
-- 変数を再構築する Python コードを出力します。

fmt
-- テキスト書式化処理の抽象化モジュールです (低速すぎます)。

lockfile
-- FCNTL ファイルロック機構へのラッパです (fcntl.lockf()/flock() を使ってください。; fcntl を参照してください)。

newdir
-- 新たな dir() 関数です。 (現在では標準の dir() が同じくらい改良されました)。

Para
-- fmt の補助モジュールです。

poly
-- 多項式です。

regex
-- Emacs 形式の正規表現サポートです; 古いコード内で未だに使われている かもしれません (拡張モジュールです) 。ドキュメントは Python 1.6 Documentation を参照してください。

regsub
-- regex で利用するための、正規表現に基づいた文字列置換 ユーティリティです (拡張モジュールです)。ドキュメントは Python 1.6 Documentation を参照してください。

tb
-- 局所変数のダンプを伴うトレースバック印字のためのモジュールです (pdb.pm() または traceback を使ってください)。

timing
-- 高い精度で経過時間を計測します (time.clock() を使って ください)。 (拡張モジュールです。)

tzparse
-- タイムゾーン指定を解釈します (完成していません; 将来は 消滅するモジュールで、TZ 環境変数が設定されていないと 動作しません)。

util
-- 他のどこにも分類しようがない有用な関数群です。

whatsound
-- 音声ファイルを識別します; sndhdr を使ってください。

zmod
-- 数学的な ``体'' の性質を計算します。

以下のモジュールは撤廃されましたが、ツールやスクリプトとして 復活しているようです:

find
-- ディレクトリツリー内からパターンに合致するファイルを探します。

grep
-- Python による grep 実装です。

packmail
-- 自己展開形式の Unix シェルアーカイブを生成します。

以下のモジュールはこのマニュアルの以前のバージョンでドキュメント されていましたが、現在では撤廃されたものと考えられています。 これらのドキュメントのソースは、まだドキュメントソースアーカイブ から取得可能です。

ni
-- ``パッケージ内の'' モジュールを import します。今では基本的なパッケージ のサポートは組み込みになっています。組み込みのサポートはこのモジュールで 提供されていた内容に非常に近いものとなっています。

rand
-- 乱数生成器への古いインタフェースです。

soundex
-- 共有キーと同じような名前縮約アルゴリズムです。特定のアルゴリズムは 公開されているどのアルゴリズムとも一致しないようです。 (拡張モジュールです。)

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