3.4 `aetypes` -- AppleEvent オブジェクト

利用可能な条件: Macintosh.

aetypes は Apple Event データディスクリプタおよび Apple Event オブジェクト指定子を表わすために使用されるクラスを定義します。

Apple Event データはディスクリプタに含まれていて、これらのディスクリプタは型です。多くのディスクリプタについては、そのPython 表現は単に対応するPython の型になります。例えば、OSA 中の typeText は Python 文字列型で、typeFloat は浮動小数点型、などのようになります。直接 Python で相当する型がない OSA の型については、このモジュールがクラスを宣言します。これらのクラスのインスタンスのパック、アンパックは aepack によって自動的に処理されます。

オブジェクト指定子は本質的に Apple Event サーバーの中で実行しているオブジェクトのアドレスです。Apple Event 指定子は、Apple Event のための直接オブジェクト、あるいはオプションパラメータの引数として使用されます。 aetypes モジュールは OSA クラス、およびプロパティのための基底クラスを含んでいて、それらは、与えられたクラス群やプロパティ群のクラスおよびプロパティに含めるために、 gensuitemodule によって生成されたパッケージによって使用されます。

下位互換性のためと、スクリプトにスタブパッケージを生成していないアプリケーションを必要とする場合のために、このモジュールはさらに Document 、Window、Character、などのような多くの共通 OSA クラス用のオブジェクト指定子を含んでいます。

AEObjects モジュールは Apple Event ディスクリプタデータを表わすために次のクラスを定義しています。

class Unknown( type, data): これ以外のクラスによって表わされず、単純な Python の値と等価でないような、aepack および aetypes モジュールでサポートしていない OSA ディスクリプタデータの表現。

class Enum( enum): 与えられた4文字のストリング値を持った列挙値。

class InsertionLoc( of, pos): オブジェクト of の中の pos の位置。

class Boolean( bool): 真偽値。

class StyledText( style, text): スタイル情報(フォント、フェイスなど)を持っているテキスト。

class AEText( script, style, text): スクリプトシステムおよびスタイル情報を持っているテキスト。

class IntlText( script, language, text): スクリプトシステムおよび言語情報を持っているテキスト。

class IntlWritingCode( script, language): スクリプトシステムと言語情報。

class QDPoint( v, h): QuickDrawの点。

class QDRectangle( v0, h0, v1, h1): QuickDrawの矩形。

class RGBColor( r, g, b): 色。

class Type( type): 4文字の名前を持つ OSA 型の値。

class Keyword( name): 4文字の名前をを持つ OSA のキーワード。

class Range( start, stop): 範囲。

class Ordinal( abso): "firs" で最初とか、"midd" で中央、のような数値表現でない絶対位置。

class Logical( logc, term): term にオペレーター logc を適用する論理表現。

class Comparison( obj1, relo, obj2): obj1 と obj2 の relo による比較。

Python の中で AppleScript クラスおよプロバティを表わすために、次のクラスは生成するスタブパッケージの基底クラスとして使用されます。

class ComponentItem( which[, fr]): OSA クラス用の抽象基底クラスです。サブクラスには4文字のOSAクラスコードのクラス属性 want を設定する必要があります。このクラスのサブクラスのインスタンスは AppleScript オブジェクト指定子と等価になります。インスタンス化する時、which の値としてセレクターを渡す事は必須で、fr 中の親オブジェクトを渡すかは任意です。

class NProperty( fr): OSA プロパティ用の抽象基底クラスです。サブクラスはクラス属性として want と which を設定する必要がありあます。このクラスのサブクラスのインスタンスはオブジェクト指定子と等価です。

class ObjectSpecifier( want, form, seld[, fr]): ComponentItem と NProperty の基底クラスで、一般的な OSA オブジェクト指定子です。引数の内容はApple オープンスクリプティングアーキテクチャの文書を御覧ください。このクラスは抽象クラスではない事に注意してください。

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