2.8.1 プログレスバーオブジェクト

ProgressBarオブジェクトはモードレスプログレスバーの土台を提供します。定量プログレスインジケータ（温度計スタイル）と不定量プログレスインジケータ（床屋さんのぐるぐる看板のスタイル）が使用できます。プログレスバーは最大値がゼロより大きければ定量インジケータに、そうでないなら不定量インジケータになります。バージョン2.2 以降で変更された仕様: 不定量プログレスインジケータが追加されました

ダイアログは作られるとすぐに表示されます。ダイアログの``Cancel''ボタンが押されるか、Cmd-. (コマンドキーを押しながらピリオド.を押す)かESCがタイプされるとダイアログウィンドウは隠され、KeyboardInterruptが発生します（しかし、この反応はプログレスバーが次にアップデートされるまで、つまりinc()かset()の呼び出しによって次にアップデートされるまで発生しません）。それ以外は、プログレスバーはProgressBarオブジェクトが捨てられるまで表示されたままになります。

ProgressBarオブジェクトには以下の属性とメソッドがあります。

curval: プログレスバーの現在の値（整数型あるいはロング整数型）。プログレスバーの通常のアクセスのメソッドによってcurvalを 0とmaxvalの間にします。この属性は直接変更すべきではありません。

maxval: プログレスバーの最大の値（整数型あるいはロング整数型。curval がmaxvalに等しい時にはプログレスバー（温度計スタイル）は最大値を示します。もしmaxvalが0なら、プログレスバーは不定量インジケータ（床屋さんのぐるぐる看板）です。この属性は直接変更すべきではありません。

title( [newstr]): プログレスバーのダイアログのタイトルバーのテキストをnewstrに設定します。

label( [newstr]): プログレスバーのダイアログのプログレスボックスのテキストをnewstr に設定します。

set( value[, max]): プログレスバーの現在値curvalをvalueに設定し、もし maxが指定されたらmaxvalをmaxにします。 valueは初めに0とmaxvalの間に強制的に設定されます。温度計スタイルのバーは変化を反映して更新され、また不定量インジケータも定量インジケータへ、あるいはその逆も起こります。

inc( [n]): プログレスバーのcurvalをnだけ増やし、nが指定されないなら1だけ増やします。（nは負でもかまいません。その場合は減少します。）プログレスバーは変化を反映してアップデートされます。もしプログレスバーが不定量インジケータなら、床屋さんのぐるぐる看板が1回 ``スピン''します。もし増加された結果が0とmaxvalの範囲外になったら、 curvalは0とmaxvalの間に強制的に設定されます。

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