setup スクリプトのどこかがまずいと、開発者の思い通りに動作 してくれません。
Distutils は setup 実行時の全ての例外を捉えて、簡単なエラーメッセージ を出力してからスクリプトを終了します。このような仕様にしているのは、 Python にあまり詳しくない管理者がパッケージをインストールする際に 混乱しなくてすむようにするためです。 もし Distutils のはらわた深くからトレースバックした長大な メッセージを見たら、管理者はきっと Python のインストール自体が おかしくなっているのだと勘違いして、トレースバックを最後まで読み進んで 実はファイルパーミッションの問題だったと気づいたりはしないでしょう。
しかし逆に、この仕様は開発者にとってはうまくいかない理由を見つける 役には立ちません。そこで、 DISTUTILS_DEBUG 環境変数を空文字以外の 何らかの値に設定しておけば、 Distutils が何を実行しているか詳しい 情報を出力し、例外が発生した場合には完全なトレースバックを出力 するようにできます。
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