5 ドキュメントクラス

Python ドキュメントで利用するため、2つの LaTeX ドキュメントクラスが 定義されています。manual クラスは、章単位で区分するような大きな ドキュメントのためのクラスです。howto クラスはより小さな ドキュメントのためのクラスです。

manual ドキュメントは大規模で、ほとんどの標準ドキュメント が使うクラスです。このドキュメントクラスは標準 LaTeXreport クラスに基づいていて、まるで長い技術的報告書のようにフォーマットされます。 ます。Python リファレンスマニュアルmanual ドキュメントのよい例です。また、 Python Library Reference は大規模な文書の 例です。

howto ドキュメントはより短く、manual ドキュメントのような 大きな構造を持ちません。このクラスは標準 LaTeXarticle クラスに基づいていて、Linux Documentation プロジェクトの ``HOWTO'' シリーズのようにフォーマットされます。``HOWTO'' シリーズはもともと LinuxDoc ソフトウェアを使ってフォーマットを行っています。このドキュメントクラスの本来の 目的は、 LDP の HOWTO シリーズと同様の役割を果たすことにありましたが、 その後、このクラスにはより広範囲な適用性があるとわかりました。 このクラスは ``how-to'' ドキュメント (このドキュメントがその一例です) や、小規模で、かなり強い関連性で結ばれたモジュールライブラリの リファレンスマニュアルに用います。後者のドキュメントクラスの例には Using Kerberos from Python があります。これらのドキュメントは、大きな ドキュメントにおける章一つ分とだいたい同じ規模です。

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