4.8.1.3 IncrementalDecoder オブジェクト

IncrementalDecoder クラスは入力を複数ステップでデコードするのに 使われます。全ての漸増的デコーダが Python codec レジストリと互換性を持つために 定義すべきメソッドとして、このクラスには以下のメソッドが定義されています。

クラス IncrementalDecoder( [errors])
IncrementalDecoder インスタンスのコンストラクタ。

全ての漸増的デコーダはこのコンストラクタインタフェースを提供しなければなりません。 さらにキーワード引数を付け加えるのは構いませんが、Python codec レジストリで 利用されるのはここで定義されているものだけです。

IncrementalDecodererrors キーワード引数を提供して 異なったエラー取扱方法を実装することもできます。あらかじめ定義されている パラメータは以下の通りです。

引数 errors は同名の属性に割り当てられます。属性に割り当てることで IncrementalDecoder オブジェクトが生きている間にエラー取扱戦略を 違うものに切り替えることができるようになります。

errors 引数に許される値の集合は register_error() で 拡張できます。

decode( object[, final])
object を(デコーダの現在の状態を考慮に入れて)デコードし、 得られたデコードされたオブジェクトを返します。decode 呼び出し がこれで最後という時には final は真でなければなりません(デフォルトは偽です)。 もし final が真ならばデコーダは入力をデコードし切り全てのバッファを フラッシュしなければなりません。そうできない場合(たとえば入力の最後に 不完全なバイト列があるから)、デコーダは内部状態を持たない場合と同じように エラーの取り扱いを開始しなければなりません(例外を送出するかもしれません)。

reset( )
デコーダを初期状態にリセットします。

StreamWriterStreamReader クラスは、新しいエンコーデ ィングモジュールを、非常に簡単に実装するのに使用できる、一般的なインターフ ェイス提供します。実装例は encodings.utf_8 をご覧ください。

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