1.1 MacPythonの入手とインストール

Mac OS X 10.3 には、Apple によってPython 2.3 が既にインストールされています。しかし、ここにはIDEやその他の追加機能が含まれていません。それらが必要な場合は、MacPythonのウェブサイト http://www.cwi.nl/~jack/macpythonから MacPython for Panther additions をインストールしなければなりません。

インストールを行うと、様々なものが入ります:

Applications フォルダ下の MacPython-2.3 フォルダ。このフォルダの中には、 PythonIDE 統合開発環境、ファインダからダブルクリックして Python スクリプトを起動するための PythonLauncher、 Package Manager が入っています。
ほぼ標準の Unix 版のコマンドライン Python インタプリタ。 /usr/local/bin/python にインストールされます。ただし、通常作成される/usr/local/lib/python はできません。
フレームワーク /Library/Frameworks/Python.framework 。実際の処理にかかわる部分ですが、たいていの場合それを気にする必要はありません。

単に上の 3 つを削除すれば、MacPython をアンインストールできます。

``additions'' のインストーラで既存の Apple-Python に上書きインストールをした場合、フレームワークやコマンドラインインタプリタは見えないでしょう。というのもこれらはAppleが事前にインストール済みだからです。それぞれ /System/Library/Frameworks/Python.framework と /usr/bin/python にインストールされています。原則として、これらを変更したり削除したりしてはいけません。というのもこれらはAppleの管理下にあるものであり、Appleやサードパーティのソフトウェアがそれを利用している可能性があるからです。

PythonIDE には "MacPython Help" という名前の Apple Help Viewer ブックが入っています。このヘルプはヘルプメニューからアクセスできます。まったくの Python の初心者は、このドキュメントの IDE の説明から読み始めるとよいでしょう。

他の Unix プラットフォーム上で動作する Python について詳しいなら、 Unix シェルからの Python スクリプトの実行を説明している節を読むのがよいでしょう。

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