WebDAV

WebDAV (「Webベースの分散編集とバージョン化」の略)は標準的なHTTPプロトコルの 拡張で、基本的には読み出し専用の媒体であるwebを、読み書き可能な 媒体とするために設計されました。考え方としては、ディレクトリとファイルは —読み書き可能なオブジェクトとして—Web上で共有できるという ものです。RFC 2518 と RFC 3253 は、HTTP の WebDAV/DeltaV 拡張について記述 されていて、(ほかの有用な情報とともに)http://www.webdav.org/で入手可能です。

いくつかのオペレーティングシステムのファイルブラウザは既にWebDAVを 使ったネットワークディレクトリをマウントすることができます。 Win32では、Windows Explorer は Webフォルダ(それはまさに、WebDAV が用意したネットワークの場所ですが)と呼んでいるものを、あたかも それが普通の共有フォルダであるかのように参照することができます。 Mac OS X もこの能力があり、Nautilus やKonquerorブラウザもそうです。 (これらは、GNOME と KDE 上でそれぞれ動きます)。

これらすべてはどのようにしてSubversion に適用されているのでしょうか? mod_dav_svn Apacheモジュールはそのうちの一つのネットワークプロトコルとして WebDAVとDeltaVで拡張されたHTTPを使っています。Subversion は mod_dav_svn を Subversion のバージョン化の考え方と RFC 2518, 3253 との間をつなぐものと して利用します。

WebDAVのもっと徹底的な議論、どのように動作し、Subversionはそれを どのように使うか、については、付録 B. WebDAV と、自動バージョン化を 見てください。他の話題とともに、Subversion がどの程度 一般的な WebDAV の仕様を引き継いでおり、一般的な WebDAVクライアント との相互運用性にどんな影響を与えるかについての議論があります。