11.6 httplib -- HTTP プロトコルクライアント

このモジュールでは HTTP および HTTPS プロトコルのクライアント側 を実装しているクラスを定義しています。このモジュールは通常直接 使われることはありません -- モジュール urllib は HTTP や HTTPS を 使う URL を扱うためにこのモジュールを使います。 注意: HTTPS のサポートは socket モジュールが SSL を サポートするようにコンパイルされている場合のみ利用できます。

このモジュールで定義されている定数は以下の通りです:

HTTP_PORT
HTTP プロトコルの標準のポート (通常は 80) です。

HTTPS_PORT
HTTPS プロトコルの標準のポート (通常は 443) です。

このモジュールでは以下のクラスを提供しています:

class HTTPConnection( host[, port])
HTTPConnection インスタンスは、HTTP サーバとの一回の トランザクションを表現します。インスタンスの生成はホスト名と オプションのポート番号を与えて行います。ポート番号が与えられ なかった場合、ホスト名文字列が host:port の形式であれば、ホスト名からポート番号を導き、そうでない 場合には標準の HTTP ポート番号 (80) が使われます。例えば、 以下の呼び出しは全て同じサーバの同じポートに接続するインスタンス を生成します:

>>> h1 = httplib.HTTPConnection('www.cwi.nl')
>>> h2 = httplib.HTTPConnection('www.cwi.nl:80')
>>> h3 = httplib.HTTPConnection('www.cwi.nl', 80)

class HTTPSConnection( host[, port, key_file, cert_file])
HTTPConnection のサブクラスで、セキュアなサーバと 通信するために SSL を使います。標準のポート番号は 443 です。 key_fileには、秘密鍵を格納したPEM形式ファイルのファイル名を指定します。cert_fileには、PEM形式の証明書チェーンファイルを指定します。

警告: この関数は証明書の検査を行いません!

必要に応じて以下の例外が送出されます:

exception HTTPException
このモジュールにおける他の例外クラスの基底クラスです。 Exception のサブクラスです。

exception NotConnected
HTTPException サブクラスです。

exception InvalidURL
HTTPException のサブクラスで、ポート番号が与えられて いるが、その値が数字でなかったり空のオブジェクトの場合に送出 されます。

exception UnknownProtocol
HTTPException のサブクラスです。

exception UnknownTransferEncoding
HTTPException のサブクラスです。

exception IllegalKeywordArgument
HTTPException のサブクラスです。

exception UnimplementedFileMode
HTTPException のサブクラスです。

exception IncompleteRead
HTTPException のサブクラスです。

exception ImproperConnectionState
HTTPException のサブクラスです。

exception CannotSendRequest
ImproperConnectionState のサブクラスです。

exception CannotSendHeader
ImproperConnectionState のサブクラスです。

exception ResponseNotReady
ImproperConnectionState のサブクラスです。

exception BadStatusLine
HTTPException のサブクラスです。 サーバが理解できない HTTP 状態コードで応答した場合に送出されます。



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