11.5.1 Request オブジェクト

以下のメソッドは Request の全ての公開インタフェースを記述します。 従ってサブクラスではこれら全てのメソッドをオーバライドしなければなりません。

add_data( data)
Request のデータを data に設定します。この値は HTTP ハンドラ以外のハンドラでは無視されます。HTTP ハンドラでは、データは application/x-www-form-encoded でエンコードされたバッファ でなくてはなりません。このメソッドを使うとリクエストの形式が GET POST に変更されます。

get_method( )
HTTP リクエストメソッドを示す文字列を返します。このメソッドは HTTP リクエストだけに対して意味があり、現状では常に ("GET", "POST") のうちのいずれかの値をとります。

has_data( )
インスタンスが None でないデータを持つかどうかを返します。

get_data( )
インスタンスのデータを返します。

add_header( key, val)
リクエストに新たなヘッダを追加します。ヘッダは HTTP ハンドラ以外の ハンドラでは無視されます。HTTP ハンドラでは、引数はサーバに送信される ヘッダのリストに追加されます。同じ名前を持つヘッダを 2 つ以上持つ ことはできず、key の衝突が生じた場合、後で追加したヘッダが前に 追加したヘッダを上書きします。現時点では、この機能は HTTP の機能を 損ねることはありません。というのは、複数回呼び出したときに意味を 持つようなヘッダには、どれもただ一つのヘッダを使って同じ機能を果たす ための (ヘッダ特有の) 方法があるからです。

get_full_url( )
コンストラクタで与えられた URL を返します。

get_type( )
URL のタイプ -- いわゆるスキーム (scheme) -- を返します。

get_host( )
接続を行う先のホスト名を返します。

get_selector( )
セレクタ -- サーバに送られる URL の一部分 -- を返します。

set_proxy( host, type)
リクエストがプロキシサーバを経由するように準備します。 host および type はインスタンスのもとの設定と置き換えられ ます。インスタンスのセレクタはコンストラクタに与えたもともとの URL に なります。

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