7.1 外部ツール
Python ドキュメントがサポートしている全ての出力形式を処理できるように
するには、数多くのツールが必要です。この節では、処理に使われている
各ツールについて列挙し、各々がいつ必要になるのか説明しています。
これらのツールのいずれかが特定のバージョンを要求しているかどうかは、
Doc/README ファイルを調べてみてください。
- dvips
- このプログラムはよく TeX インストールの一部になっています。
dvips は ``デバイス非依存 (device independent)'' の
.dvi ファイルから PostScript を生成するために使われます。
PostScript への変換を行う際に必要です。
- emacs
- Emacs はごちゃまぜ (kitchen sink) の、さらに言うとクソ素晴らしい
ごちゃまぜのプログラマ向けエディタです。info 形式に変換したい場合に、
Texinfo ドキュメントの適切なメニュー階層の構築をサポートする上で必要な
処理に関係しています。FSF の emacs の代わりに xemacs
を使うと、変換がうまくいかないことがありますが、これは誰も Emacs の
Texinfo コードをメンテナンスして可搬性のあるものにしないからだと
思われます。
- latex
- LaTeX は、Laslie Lamport による拡張可能な大規模マクロパッケージ
で、Donald Knuth が作成した世界規模で使われているタイプセッタTeXに基づいています。PostScript 形式への変換に必要で、 HTML への変換にも
必要です (LaTeX2HTML はLaTeX が生成する中間ファイルの一つを
必要とするためです)。
- latex2html
- これまでにメンテナンスされたことのある Perl スクリプトの中で
おそらく最長のスクリプトでしょう。このツールは LaTeX ドキュメントを
HTML ドキュメントに変換し、そこそこ立派な仕事をします。
HTML や GNU info 形式への変換に必要です。
- lynx
- HTML から平文テキストへの変換機能を持つテキストモードの Web ブラウザです。
howto
ドキュメントをテキスト形式に変換する際に使います。
- make
- どのバージョンの make も標準ドキュメントの処理に使えるはず
ですが、 実験段階にあるDoc/tools/sgmlconv/ の処理には、
少なくとも実験段階にある間は GNU make が必要です。
mkhowto スクリプトを走らせる場合には必要ありません。
- makeindex
- LaTeX の索引データをフォーマット済みの索引に変換するための標準プログラムです;
全てのLaTeX インストール物に入っているはずです。PDF 形式と PostScript
形式への変換に必要です。
- makeinfo
- Texinfo から GNU info ファイルへの変換には GNU makeinfo
を使います。Texinfo は info への変換における中間形式の処理に使われる
ので、info への変換にもこのプログラムが必要です。
- pdflatex
- pdfTeX は比較的新しく登場した TeXの変種で、マニュアルの PDF 版を
生成するために使います。通常、ほとんどの大規模な TeX 配布物の一部
としてインストールされています。pdflatex は LaTeX 形式を
扱う pdfTeX です。
- perl
- LaTeX2HTML やLaTeX2HTML 出力に対する仕上げ作業、HTMLからTexinfo
への変換には Perl が必要です。 HTML 形式や GNU info 形式への変換に
必要です。
- python
- Python は Doc/tools/ ディレクトリ内の多くのスクリプトで
使われています; 全ての形式への変換で必要です。
Python のドキュメントを書こうと思っているのなら、何も問題はないはず
ですよね!
ご意見やご指摘をお寄せになりたい方は、 このドキュメントについて... をご覧ください。