5.16.1 RawConfigParser オブジェクト

RawConfigParserクラスのインスタンスは以下のメソッドを持ちます:

defaults( )
インスタンス全体で使われるデフォルト値の辞書を返します。

sections( )
利用可能なセクションのリストを返します。DEFAULTはこのリストに含まれ ません。

add_section( section)
sectionという名前のセクションをインスタンスに追加します。 同名のセク ションが存在した場合、DuplicateSectionErrorが発生 します。

has_section( section)
指定したセクションがコンフィグレーションファイルに存在するかを返します。 DEFAULTセクションは存在するとみなされません。

options( section)
sectionで指定したセクションで利用できるオプションのリストを返し ます。

has_option( section, option)
与えられたセクションが存在してかつオプションが与えられていれば True を返し、 そうでなければ False を返します。 バージョン 1.6 で 新たに追加 された仕様です。

read( filenames)
ファイル名のリストを読んで解析をこころみ、 うまく解析できたファイル名のリストを返します。 もしfilenamesが文字列かユニコード文字列なら、1つのファイル名として 扱われます。filenamesで指定されたファイルが開けない場合、そのファイ ルは無視されます。この挙動は設定ファイルが置かれる可能性のある場所(例えば、 カレントディレクトリ、ホームディレクトリ、システム全体の設定を行うディ レクトリ)を設定して、そこに存在する設定ファイルを読むことを想定して設計 されています。 設定ファイルが存在しなかった場合、ConfigParser のインスタンスは 空のデータセットを持ちます。初期値の設定ファイルを先に読み込んでおく 必要があるアプリケーションでは、readfp())read()の前に呼び出すことでそのような動作を実現できます:

import ConfigParser, os

config = ConfigParser.ConfigParser()
config.readfp(open('defaults.cfg'))
config.read(['site.cfg', os.path.expanduser('~/.myapp.cfg')])
バージョン 2.4 で 変更 された仕様: うまく解析できたファイル名のリストを返す

readfp( fp[, filename])
fpで与えられるファイルかファイルのようなオブジェクトを読み込んで構 文解析します(readline()メソッドだけを使います)。もし filenameが省略されてfpname属性を持っていれば filenameの代わりに使われます。ファイル名の初期値は"<???>"です。

get( section, option)
sectionoption変数を取得します。

getint( section, option)
sectionoptionを整数として評価する関数です。

getfloat( section, option)
sectionoptionを浮動小数点数として評価する関数です。

getboolean( section, option)
指定した sectionoption 値をブール値に型強制する 便宜メソッドです。option として受理できる値は、真 (True) としては "1""yes""true""on" 、偽 (False) としては "0""no""false""off" です。 これらの文字列値に対しては大文字小文字の区別をしません。 その他の値の場合には ValueError を送出します。

items( section)
与えられたsectionのそれぞれのオプションについて (name, value)ペアのリストを返します。

set( section, option, value)
与えられたセクションが存在していれば、オプションを指定された値に設定します。 セクションが存在しなければ NoSectionError を発生させます。 RawConfigParser (あるいはraw パラメータをセットした ConfigParser) を文字列型でない値の 内部的な 格納場所として 使うことは可能ですが、すべての機能 (置換やファイルへの出力を含む) が サポートされるのは文字列を値として使った場合だけです。 バージョン 1.6 で 新たに追加 された仕様です。

write( fileobject)
設定を文字列表現に変換してファイルオブジェクトに書き出します。この 文字列表現はread()で読み込むことができます。 バージョン 1.6 で 新たに追加 された仕様です。

remove_option( section, option)
指定されたsectionから指定されたoptionを削除します。 セクションが存在しなければ、NoSectionError を起こします。 存在するオプションを削除した時は True を、 そうでない時は False を返します。 バージョン 1.6 で 新たに追加 された仕様です。

remove_section( section)
指定されたsectionを設定から削除します。 もし指定されたセクションが存在すればTrue、そうでなければ Falseを返します。

optionxform( option)

入力ファイル中に見つかったオプション名か, クライアントコードから渡されたオプション名 option を, 内部で利用する形式に変換します。デフォルトではoptionを 全て小文字に変換した名前が返されます。サブルクラスではこの関数をオーバー ライドすることでこの振舞いを替えることができます。たとえば、このメソッ ドをstr()に設定することで大小文字の差を区別するように 変更することができます。

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