12.20.2 Dialect クラスと書式化パラメタ
レコードに対する入出力形式の指定をより簡単にするために、
特定の書式化パラメタは表現形式 (dialect) にまとめてグループ化されます。
表現形式は Dialect クラスのサブクラスで、様々なクラス特有の
メソッドと、validate() メソッドを一つ持っています。
reader または writer オブジェクトを生成するとき、
プログラマは文字列または Dialect クラスのサブクラスを表現形式
パラメタとして渡さなければなりません。さらに、dialect パラメタ
の代りに、プログラマは上で定義されている属性と同じ名前を持つ
個々の書式化パラメタを Dialect クラスに指定することができます。
Dialect は以下の属性をサポートしています:
- delimiter
-
フィールド間を分割するのに用いられる 1 文字からなる文字列です。
デフォルトでは
','
です。
- doublequote
-
フィールド内に現れた quotechar のインスタンスで、クオートではない
その文字自身でなければならない文字をどのようにクオートするかを制御します。
True の場合、この文字は二重化されます。
False の場合、 escapechar は 1 文字からなる文字列で
なければならず、quotechar の前に置かれます。デフォルトでは
True です。
- escapechar
-
quoting が QUOTE_NONE に設定されている場合に、
delimiter をエスケープするために用いられる、 1 文字からなる文字列です。
デフォルトでは None です。
- lineterminator
-
CSV ファイルの各行を終端する際に用いられる文字列です。
デフォルトでは
'\r\n'
です。
- quotechar
-
delimiter を含むか、quotechar から始まる要素をクオートする際に
用いられる 1 文字からなる文字列です。デフォルトでは
'"'
です。
- quoting
-
writer によってクオートがいつ生成されるかを制御します。
QUOTE_* 定数のいずれか (12.20.1 節参照) を
とることができ、デフォルトではQUOTE_MINIMAL です。
- skipinitialspace
-
True の場合、delimiter の直後に続く空白は無視されます。
デフォルトでは False です。
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