5.2.1 簡単な利用法: docstring 中の例題をチェックする

doctest を試す簡単な方法、(とはいえ、いつもそうする必要はないのですが) は、各モジュール M の最後を、以下:

def _test():
    import doctest, M
    doctest.testmod()

if __name__ == "__main__":
    _test()

のようにして締めくくるやりかたです。

こうすると、doctestM 中の docstring を検査します。 モジュールをスクリプトとして実行すると、 docstring 中の例題が実行 され、検証されます:

python M.py

ドキュメンテーション文字列に書かれた例の実行が失敗しない限り、何も 表示されません。失敗すると、失敗した例と、その原因が (場合によっては複数) 標準出力に印字され、最後に"***Test Failed*** N failures."という行を出力します。ここで、N は失敗した例題の数です。

一方、-v スイッチをつけて走らせると:

python M.py -v

実行を試みた全ての例について詳細に報告し、最後に各種まとめをおこなった 内容が標準出力に印字されます。

verbose=Truetestmod() に渡せば、 詳細報告 (verbose) モードを強制できます。また、 verbose=False にすれば禁止できます。どちらの場合にも、 testmod()sys.argv 上のスイッチ を調べません。(従って、-v をつけても効果はありません)。

testmod() の詳しい情報は5.2.7 節を 参照してください。

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