19.1 基本的なインターフェイス

このパッケージのトップレベルでは 4つの関数が定義されています。 compiler モジュールを import すると、これらの関数および このパッケージに含まれている一連のモジュールが使用可能になります。

parse( buf)
buf 中の Python ソースコードから得られた抽象構文木 AST を返します。 ソースコード中にエラーがある場合、この関数は SyntaxError を発生させます。 返り値は compiler.ast.Module インスタンスであり、 この中に構文木が格納されています。

parseFile( path)
path で指定されたファイル中の Python ソースコードから得られた 抽象構文木 AST を返します。これは parse(open(path).read()) と等価な働きをします。

walk( ast, visitor[, verbose])
ast に格納された抽象構文木の各ノードを先行順序 (pre-order) で たどっていきます。各ノードごとに visitor インスタンスの 該当するメソッドが呼ばれます。

compile( source, filename, mode, flags=None, dont_inherit=None)
文字列 source、Python モジュール、文あるいは式を exec 文あるいは eval() 関数で実行可能なバイトコードオブジェクトに コンパイルします。この関数は組み込みの compile() 関数を 置き換えるものです。

filename は実行時のエラーメッセージに使用されます。

mode は、モジュールをコンパイルする場合は 'exec'、 (対話的に実行される) 単一の文をコンパイルする場合は 'single'、 式をコンパイルする場合には 'eval' を渡します。

引数 flags および dont_inherit は将来的に使用される文に 影響しますが、いまのところはサポートされていません。

compileFile( source)
ファイル source をコンパイルし、.pyc ファイルを生成します。

compiler パッケージは以下のモジュールを含んでいます: astconsts,、 futuremiscpyassempycodegensymbolstransformer、 そして visitor

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