StreamReader クラスは Codec のサブクラスで、以下のメソッ ドを定義しています。全てのストリームリーダは、Python の codec レジス トリとの互換性を保つために、これらのメソッドを定義する必要があります。
stream[, errors]) |
全てのストリームリーダはコンストラクタとしてこのインタフェースを提供 せねばなりません。キーワード引数を追加しても構いませんが、 Python の codec レジストリはここで定義されている引数だけを使います。
stream は、(バイナリで) 読み出し可能なファイル類似のオブジェクト でなくてはなりません。
StreamReader は、errors キーワード引数を受けて、異なった エラー処理の仕組みを実装しても構いません。定義済みのパラメタを以下に 示します。
'strict'
ValueError (または、そのサブクラス)
を送出します。デフォルトの処理です。
'ignore'
文字を無視して、次の文字から続けます。
'replace'
適切な置換文字で置換します。
errors 引数は、同名の属性に代入されます。この属性を変更すると、 StreamReader オブジェクトが生きている間に、異なるエラー処理に 変更できます。
errors 引数が取りえる値の種類はregister_error() で 拡張できます。
[size[, chars]]) |
chars はストリームから読み込む文字数です。 read() はchars以上の文字を返しませんが、それより少 ない文字しか取得できない場合にはchars以下の文字を返します。
size は、デコードするためにストリームから読み込む、およその最大バ イト数を意味します。デコーダはこの値を適切な値に変更できます。 デフォルト値 -1 にすると可能な限りたくさんのデータを読み込みます。 size の目的は、巨大なファイルの一括デコードを防ぐことにあります。
このメソッドは貪欲な読み込み戦略を取るべきです。すなわち、エンコーディ ング定義と size の値が許す範囲で、できるだけ多くのデータを読むべきだと いうことです。たとえば、ストリーム上にエンコーディングの終端や状態の目 印があれば、それも読み込みます。 バージョン 2.4 で 変更 された仕様: 引数chars が追加されました。
[size[, keepends]]) |
size が与えられた場合、ストリームにおける readline() の size 引数に渡されます。
keepends が偽の場合には行末の改行が削除された行が返ります。
バージョン 2.4 で 変更 された仕様: 引数keependsが追加されました。
[sizehint[, keepends]]) |
keependsが真なら、改行は、codec デコーダ のメソッド実装され、 リスト要素の中に含まれます。
sizehint が与えられた場合、 ストリームの read() メソッ ドに size 引数として渡されます。
) |
ストリームの読み位置を再設定してはならないので注意してください。 このメソッドはデコードの際にエラーから復帰できるようにするためのものです。
ここまでで挙げたメソッドの他にも、StreamReader では背後にある ストリームの他の全てのメソッドや属性を継承せねばなりません。
次に挙げる2つの基底クラスは、利便性のために含まれています。codec レジスト リは、これらを必要としませんが、実際のところ、あると有用なものでしょう。
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