オプションは、色やウィジェットの境界線幅などを制御します。 オプションの設定には三通りの方法があります:
fred = Button(self, fg = "red", bg = "blue")
fred["fg"] = "red" fred["bg"] = "blue"
fred.config(fg = "red", bg = "blue")
オプションとその振る舞いに関する詳細な説明は、該当するウィジェットの Tk の man マニュアルを参照してください。
man マニュアルには、各ウィジェットの "STANDARD OPTIONS(標準オプション)" と "WIDGET SPECIFIC OPTIONS (ウィジェット固有のオプション)" がリストされていることに注意しましょう。 前者は多くのウィジェットに共通のオプションのリストで、 後者は特定のウィジェットに特有のオプションです。標準オプションの 説明は man マニュアルのoptions(3) にあります。
このドキュメントでは、標準オプションとウィジェット固有のオプションを
区別していません。オプションによっては、ある種のウィジェットに
適用できません。あるウィジェットがあるオプションに対応しているか
どうかは、ウィジェットのクラスによります。例えばボタンには
command
オプションがありますが、ラベルにはありません。
あるウィジェットがどんなオプションをサポートしているかは、ウィジェット
の man マニュアルにリストされています。また、実行時にウィジェットの
config() メソッドを引数なしで呼び出したり、keys()
メソッドを呼び出したりして問い合わせることもできます。
メソッド呼び出しを行うと辞書型の値を返します。この辞書は、オプション
の名前がキー (例えば 'relief'
) になっていて、値が
5 要素のタプルになっています。
bg
のように、いくつかのオプションはより長い名前を持つ共通の
オプションに対する同義語になっています (bg
は "background" を
短縮したものです)。短縮形のオプション名を config()
に渡すと、
5 要素ではなく 2 要素のタプルを返します。このタプルには、同義語の
名前と 「本当の」オプション名が入っています (例えば
('bg', 'background')
)。
インデックス | 意味 | 例 |
---|---|---|
0 | オプション名 | 'relief' |
1 | データベース検索用のオプション名 | 'relief' |
2 | データベース検索用のオプションクラス | 'Relief' |
3 | デフォルト値 | 'raised' |
4 | 現在の値 | 'groove' |
例:
>>> print fred.config() {'relief' : ('relief', 'relief', 'Relief', 'raised', 'groove')}
もちろん、実際に出力される辞書には利用可能なオプションが全て 表示されます。上の表示例は単なる例にすぎません。
ご意見やご指摘をお寄せになりたい方は、 このドキュメントについて... をご覧ください。