5.1.5 time オブジェクト

time オブジェクトは (ローカルの) 日中時刻を表現します。 この時刻表現は特定の日の影響を受けず、tzinfo オブジェクト を介した修正の対象となります。

クラス time( hour[, minute[, second[, microsecond[, tzinfo]]]])
全ての引数はオプションです。tzinfoNone または tzinfo クラスのサブクラスのインスタンス にすることができます。残りの引数は整数または長整数で、 以下のような範囲に入ります:

引数がこれらの範囲外にある場合、 ValueError が送出されます。 tzinfoのデフォルト値が Noneである以外のデフォルト値は0です。

以下にクラス属性を示します:

min
表現できる最も古い datetime で、 time(0, 0, 0, 0) です。 The earliest representable time, time(0, 0, 0, 0).

max
表現できる最も新しい datetime で、 time(23, 59, 59, 999999, tzinfo=None) です。

resolution
等しくない datetime オブジェクト間の最小の差で、 timedelta(microseconds=1) ですが、time オブジェクト間の四則演算はサポートされて いないので注意してください。

以下に (読み出し専用の) インスタンス属性を示します:

hour
range(24) 内の値です。

minute
range(60) 内の値です。

second
range(60) 内の値です。

microsecond
range(1000000) 内の値です。

tzinfo
time コンストラクタに tzinfo 引数として 与えられたオブジェクトになり、何も渡されなかった場合には None になります。

以下にサポートされている操作を示します:

以下にインスタンスメソッドを示します:

replace( [hour[, minute[, second[, microsecond[, tzinfo]]]]])
キーワード引数で指定したメンバの値を除き、同じ値をもつ time オブジェクトを返します。 メンバに対する変換を行わずに aware な datetime オブジェクトから naive な time オブジェクトを生成するために、 tzinfo=None を指定することもできます。

isoformat( )
日付と時刻を ISO 8601 形式、すなわち HH:MM:SS.mmmmmm か、 microsecond が 0 の場合には HH:MM:SS で表した文字列を返します。 utcoffset()None を返さない場合、 UTC からのオフセットを時間と分を表した (符号付きの) 6 文字からなる 文字列が追加されます: すなわち、 HH:MM:SS.mmmmmm+HH:MM となるか、 microsecond が 0 の場合には HH:MM:SS+HH:MM となります。

__str__( )
time オブジェクト t において、 str(t)t.isoformat() と等価です。

strftime( format)
明示的な書式化文字列で制御された、日付を表現する文字列を返します。 strftime() のふるまいについてのセクション 5.1.7を参照して ください。

utcoffset( )
tzinfoNone の場合、None を返し、 そうでない場合には self.tzinfo.utcoffset(None) を返します。後者の式が None か、1 日以下の大きさを持つ 経過時間を表す timedelta オブジェクトのいずれかを返さない 場合には例外を送出します。

dst( )
tzinfoNone の場合、None を返し、 そうでない場合には self.tzinfo.dst(None) を返します。後者の式が None か、1 日以下の大きさを持つ 経過時間を表す timedelta オブジェクトのいずれかを返さない 場合には例外を送出します。

tzname( )
tzinfoNone の場合、None を返し、 そうでない場合には self.tzinfo.tzname(None) を返します。後者の式が None か文字列オブジェクトのいずれか を返さない場合には例外を送出します。

ご意見やご指摘をお寄せになりたい方は、 このドキュメントについて... をご覧ください。