18.21 CGIHTTPServer -- CGI 実行機能付き HTTP リクエスト処理機構

CGIHTTPServer モジュールでは、 BaseHTTPServer.BaseHTTPRequestHandler 互換のインタフェース を持ち、SimpleHTTPServer.SimpleHTTPRequestHandler の動作を 継承していますが CGI スクリプトを動作することもできる、 HTTP 要求処理機構クラスを定義しています。

注意: このモジュールは CGI スクリプトを Unix および Windows システム 上で実行させることができます; Mac OS 上では、自分と同じプロセス内で Python スクリプトを実行することしかできないはずです。

注意: CGIHTTPRequestHandler クラスで実行されるCGIスクリプトは HTTP コード200 (スクリプトの出力が後に続く)を実行に先立って出力される (これがステータスコードになります) ため、リダイレクト(コード302)を行 なうことができません。

CGIHTTPServer モジュールでは、以下のクラスを定義しています:

クラス CGIHTTPRequestHandler( request, client_address, server)
このクラスは、現在のディレクトリかその下のディレクトリにおいて、ファイルか CGI スクリプト出力を提供するために使われます。HTTP 階層構造から ローカルなディレクトリ構造への対応付けは SimpleHTTPServer.SimpleHTTPRequestHandler と 全く同じなので注意してください。

このクラスでは、ファイルが CGI スクリプトであると推測された 場合、これをファイルして提供する代わりにスクリプトを実行します。 他の一般的なサーバ設定は特殊な拡張子を使って CGI スクリプトであることを 示すのに対し、ディレクトリベースの CGI だけが使われます。

do_GET() および do_HEAD() 関数は、HTTP 要求 が cgi_directories パス以下のどこかを指している場合、 ファイルを提供するのではなく、CGI スクリプトを実行してその出力を 提供するように変更されています。

CGIHTTPRequestHandler では以下のデータメンバを定義しています:

cgi_directories
この値は標準で ['/cgi-bin', '/htbin'] であり、CGI スクリプト を含んでいることを示すディレクトリを記述します。

CGIHTTPRequestHandler では以下のメソッドを定義しています:

do_POST( )
このメソッドは、CGI スクリプトでのみ許されている 'POST' 型の HTTP 要求に対するサービスを行います。 CGI でない url に対して POST を試みた場合、出力は Error 501, "Can only POST to CGI scripts" になります。

セキュリティ上の理由から、CGI スクリプトはユーザ nobody の UID で動作 するので注意してください。CGI スクリプトが原因で発生した問題は、 Error 403 に変換されます。

使用例については、test() 関数の実装を参照してください。

参考:

BaseHTTPServer:モジュール
Web サーバとリクエスト処理機構を実装した基底クラスです。.

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