5.17 copy -- 浅いコピーおよび深いコピー操作

このモジュールでは汎用の (浅い/深い) コピー操作を提供しています。

以下にインタフェースをまとめます:

import copy

x = copy.copy(y)        # make a shallow copy of y
x = copy.deepcopy(y)    # make a deep copy of y
このモジュール固有のエラーに対しては、copy.error が送出されます。

浅い (shallow) コピーと深い (deep) コピーの違いが関係するのは、 複合オブジェクト (リストやクラスインスタンスのような他のオブジェクトを 含むオブジェクト) だけです:

深いコピー操作には、しばしば浅いコピー操作の時には存在しない 2 つの 問題がついてまわります:

deepcopy() 関数では、これらの問題を以下のようにして 回避しています:

このモジュールでは、モジュール、メソッド、スタックトレース、 スタックフレーム、ファイル、ソケット、ウィンドウ、アレイ、その他これらに 類似の型をコピーしません。 このモジュールでは元のオブジェクトを変更せずに返すことで関数とクラスを (浅く または 深く)「コピー」します。これは pickleモジュールでの 扱われかたと同じです。 バージョン 2.5 で 変更 された仕様: 関数コピーの追加

クラスでは、pickle 化を制御するためのインタフェースと同じインタフェースを コピーの制御に使うことができます。これらのメソッドに関する情報は pickle モジュールの記述を 参照してください。copy モジュールは pickle 用関数登録モジュール copy_reg を使いません。

クラス独自のコピー実装を定義するために、特殊メソッド __copy__() および __deepcopy__() を定義することができます。前者は 浅いコピー操作を実装するために使われます; 追加の引数はありません。 後者は深いコピー操作を実現するために呼び出されます; この関数には 単一の引数としてメモ辞書が渡されます。__deepcopy__() の実装で、内容のオブジェクトに対して深いコピーを生成する必要がある場合、 deepcopy() を呼び出し、最初の引数にそのオブジェクトを、 メモ辞書を二つ目の引数に与えなければなりません。

参考:

pickle:モジュール
オブジェクト状態の取得と復元をサポートするために 使われる特殊メソッドについて議論されています。.
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