16.3 spwd -- シャドウパスワードデータベース

Unixプラットフォームで利用できます。

バージョン 2.5 で 新たに追加 された仕様です。

このモジュールは Unix のシャドウパスワードデータベースへのアクセスを提供します。 様々な Unix 環境で利用できます。

シャドウパスワードデータベースへアクセスできる権限が必要(大抵の場合 rootである必要があります)です。

シャドウパスワードデータベースのエントリはタプル状のオプジェクトで提供され、 その属性は spwd 構造のメンバーに対応しています(以下を参照してください。 <shadow.h>を参照):

Index Attribute Meaning
0 sp_nam ログイン名
1 sp_pwd 暗号化されたパスワード
2 sp_lstchg 最終更新日
3 sp_min パスワード変更が出来るようになるまでの最小日数
4 sp_max パスワードを変更しなくても良い最大日数
5 sp_warn パスワードが期限切れになる前に、 期限切れが近づいている旨の警告をユーザに出しはじめる日数
6 sp_inact パスワードが期限切れになってから、 アカウントがinactiveとなり使用できなくなるまでの日数
7 sp_expire 1970-01-01からアカウントが使用できなくなるまでの日数
8 sp_flag 将来のために予約

sp_namsp_pwdは文字列で、他は全て整数です。

エントリが見つからなかった時はKeyErrorが起きます。

このモジュールでは以下を定義しています:

getspnam( name)
与えられたユーザ名に対応するシャドウパスワードデータベースのエントリを返します。

getspall( )
利用可能なシャドウパスワードデータベースの全エントリを任意の順番で返します。

参考:

grp:モジュール
このモジュールに似たグループデータベースへのインタフェース.
pwd:モジュール
このモジュールに似た通常のパスワードデータベースへのインタフェース.
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