14.12.1 クロス プラットフォーム

architecture( executable=sys.executable, bits='', linkage='')
executableで指定した実行可能ファイル(省略時はPythonインタープリ タのバイナリ)の各種アーキテクチャ情報を調べます。

戻り値はタプル(bits, linkage)で、アーキテクチャのビット数と実行 可能ファイルのリンク形式を示します。どちらの値も文字列で返ります。

値が不明な場合は、パラメータで指定した値が返ります。bits''と指定した場合、ビット数としてsizeof(pointer)が返 ります。(Pythonのバージョンが1.5.2以下の場合は、サポートされているポ インタサイズとしてsizeof(long)を使用します。)

この関数は、システムのfileコマンドを使用します。fileはほ とんどのUnixプラットフォームと一部の非Unixプラットフォームで利用 可能ですが、fileコマンドが利用できず、かつexecutableが Pythonインタープリタでない場合には適切なデフォルト値が返ります。

machine( )
'i386'のような、機種を返します。不明な場合は空文字列を返します。

node( )
コンピュータのネットワーク名を返します。ネットワーク名は完全修飾名とは 限りません。不明な場合は空文字列を返します。

platform( aliased=0, terse=0)
実行中プラットフォームを識別する文字列を返します。この文字列には、有益 な情報をできるだけ多く付加しています。

戻り値は機械で処理しやすい形式ではなく、人間にとって読みやすい 形式となっています。異なったプラットフォームでは異なった戻り値となるよ うになっています。

aliased が真なら、システムの名称として一般的な名称ではなく、別名 を使用して結果を返します。たとえば、SunOS は Solaris となります。この 機能は system_alias() で実装されています。

terseが真なら、プラットフォームを特定するために最低限必要な情報 だけを返します。

processor( )
'amdk6'のような、(現実の)プロセッサ名を返します。

不明な場合は空文字列を返します。NetBSDのようにこの情報を提供しない、ま たはmachine()と同じ値しか返さないプラットフォームも多く存在 しますので、注意してください。

python_build( )
Pythonのビルド番号と日付を、(buildno, builddate)の タプルで返します。

python_compiler( )
Pythonをコンパイルする際に使用したコンパイラを示す文字列を返します。

python_version( )
Pythonのバージョンを、'major.minor.patchlevel'形式の文字列で返 します。

sys.versionと異なり、patchlevel(デフォルトでは0)も必ず含まれて います。

python_version_tuple( )
Pythonのバージョンを、文字列のタプル (major, minor, patchlevel) で返します。

sys.versionと異なり、patchlevel(デフォルトでは0)も必ず 含まれています。

release( )
'2.2.0''NT' のような、システムのリリース情報を返しま す。不明な場合は空文字列を返します。

system( )
'Linux', 'Windows', 'Java' のような、システム/OS 名を返します。不明な場合は空文字列を返します。

system_alias( system, release, version)
マーケティング目的で使われる一般的な別名に変換して(system, release, version) を返します。混乱を避けるために、情報を 並べなおす場合があります。

version( )
'#3 on degas'のような、システムのリリース情報を返します。不明 な場合は空文字列を返します。

uname( )
非常に可搬性の高い uname インターフェースで、実行中プラットフォームを 示す情報を、文字列のタプル(system, node, release, version, machine, processor) で返し ます。

os.uname()と異なり、複数のプロセッサ名が候補としてタプルに 追加される場合があります。

不明な項目は ''となります。

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