20.2.3 Tixコマンド

クラス tixCommand( )
tixコマンドTixの内部状態とTixアプリケーション・コンテキストのいろいろな要素へのアクセスを提供します。これらのメソッドによって操作される情報の大部分は、特定のウィンドウというよりむしろアプリケーション全体かスクリーンあるいはディスプレイに関するものです。

現在の設定を見るための一般的な方法は、

import Tix
root = Tix.Tk()
print root.tix_configure()

tix_configure( [cnf,] **kw)
Tixアプリケーション・コンテキストの設定オプションを問い合わせたり、変更したりします。オプションが指定されなければ、利用可能なオプションすべてのディクショナリを返します。オプションが値なしで指定された場合は、メソッドは指定されたオプションを説明するリストを返します(このリストはオプションが指定されていない場合に返される値に含まれている、指定されたオプションに対応するサブリストと同一です)。一つ以上のオプション-値のペアが指定された場合は、メソッドは与えられたオプションが与えられた値を持つように変更します。この場合は、メソッドは空文字列を返します。オプションは設定オプションのどれでも構いません。

tix_cget( option)
optionによって与えられた設定オプションの現在の値を返します。オプションは設定オプションのどれでも構いません。

tix_getbitmap( name)
ビットマップディレクトリの一つの中のname.xpmまたはnameと言う名前のビットマップファイルの場所を見つけ出します(tix_addbitmapdir()メソッドを参照してください)。tix_getbitmap()を使うことで、アプリケーションにビットマップファイルのパス名をハードコーディングすることを避けることができます。成功すれば、文字"@"を先頭に付けたビットマップファイルの完全なパス名を返します。戻り値をTkとTixウィジェットのbitmapオプションを設定するために使うことができます。

tix_addbitmapdir( directory)
Tixはtix_getimage()tix_getbitmap()メソッドが画像ファイルを検索するディレクトリのリストを保持しています。標準ビットマップディレクトリは$TIX_LIBRARY/bitmapsです。tix_addbitmapdir()メソッドはdirectoryをこのリストに追加します。そのメソッドを使うことによって、アプリケーションの画像ファイルをtix_getimage()またはtix_getbitmap()メソッドを使って見つけることができます。

tix_filedialog( [dlgclass])
このアプリケーションからの異なる呼び出しの間で共有される可能性があるファイル選択ダイアログを返します。最初に呼ばれた時に、このメソッドはファイル選択ダイアログ・ウィジェットを作成します。このダイアログはその後のすべてのtix_filedialog()への呼び出しで返されます。オプションのdlgclassパラメータは、要求されているファイル選択ダイアログ・ウィジェットの型を指定するために文字列として渡されます。指定可能なオプションはtixFileSelectDialogあるいはtixExFileSelectDialogです。

tix_getimage( self, name)
ビットマップディレクトリの一つの中のname.xpmname.xbmまたはname.ppmという名前の画像ファイルの場所を見つけ出します(上のtix_addbitmapdir()メソッドを参照してください)。同じ名前(だが異なる拡張子)のファイルが一つ以上ある場合は、画像のタイプがXディスプレイの深さに応じて選択されます。xbm画像はモノクロディスプレイの場合に選択され、カラー画像はカラーディスプレイの場合に選択されます。tix_getimage()を使うことによって、アプリケーションに画像ファイルのパス名をハードコーディングすることを避けられます。成功すれば、このメソッドは新たに作成した画像の名前を返し、TkとTixウィジェットのimageオプションを設定するためにそれを使うことができます。

tix_option_get( name)
Tixのスキーム・メカニズムによって保持されているオプションを得ます。

tix_resetoptions( newScheme, newFontSet[, newScmPrio])
TixアプリケーションのスキームとフォントセットをnewSchemenewFontSetそれぞれへと再設定します。これはこの呼び出し後に作成されたそれらのウィジェットだけに影響します。そのため、Tixアプリケーションのどんなウィジェットを作成する前にresetoptionsメソッドを呼び出すのが最も良いのです。

オプション・パラメータnewScmPrioを、Tixスキームによって設定されるTkオプションの優先度レベルを再設定するために与えることができます。

TkがXオプションデータベースを扱う方法のため、Tixがインポートされ初期化された後に、カラースキームとフォントセットをtix_config()メソッドを使って再設定することができません。その代わりに、tix_resetoptions()メソッドを使わなければならないのです。

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