Python は 1990 年代の始め、オランダにある Stichting Mathematisch Centrum (CWI, http://www.cwi.nl/ 参照) で Guido van Rossum によって ABC と呼ばれる言語の後継言語として生み 出されました。その後多くの人々が Python に貢献していますが、 Guido は今日でも Python 製作者の先頭に立っています。
1995 年、 Guido は米国ヴァージニア州レストンにある Corporation for National Reserch Initiatives (CNRI, http://www.cnri.reston.va.us/ 参照) で Python の開発に携わり、 いくつかのバージョンをリリースしました。
2000 年 3 月、 Guido と Python のコア開発チームは BeOpen.com に 移り、 BeOpen PythonLabs チームを結成しました。同年 10 月、 PythonLabs チームは Digital Creations (現在の Zope Corporation, http://www.zope.com/ 参照) に移りました。 そして 2001 年、 Python に関する知的財産を保有するための非営利組織 Python Software Foundation (PSF、 http://www.python.org/psf/ 参照) を立ち上げました。このとき Zope Corporation は PSF の賛助会員に なりました。
Python のリリースは全てオープンソース (オープンソースの定義は http://www.opensource.org/ を参照してください) です。 歴史的にみて、ごく一部を除くほとんどの Python リリースは GPL 互換になっています; 各リリースについては下表にまとめてあります。
リリース | ベース | 年 | 権利 | GPL 互換 |
---|---|---|---|---|
0.9.0 thru 1.2 | n/a | 1991-1995 | CWI | yes |
1.3 thru 1.5.2 | 1.2 | 1995-1999 | CNRI | yes |
1.6 | 1.5.2 | 2000 | CNRI | no |
2.0 | 1.6 | 2000 | BeOpen.com | no |
1.6.1 | 1.6 | 2001 | CNRI | no |
2.1 | 2.0+1.6.1 | 2001 | PSF | no |
2.0.1 | 2.0+1.6.1 | 2001 | PSF | yes |
2.1.1 | 2.1+2.0.1 | 2001 | PSF | yes |
2.2 | 2.1.1 | 2001 | PSF | yes |
2.1.2 | 2.1.1 | 2002 | PSF | yes |
2.1.3 | 2.1.2 | 2002 | PSF | yes |
2.2.1 | 2.2 | 2002 | PSF | yes |
2.2.2 | 2.2.1 | 2002 | PSF | yes |
2.2.3 | 2.2.2 | 2002-2003 | PSF | yes |
2.3 | 2.2.2 | 2002-2003 | PSF | yes |
2.3.1 | 2.3 | 2002-2003 | PSF | yes |
2.3.2 | 2.3.1 | 2003 | PSF | yes |
2.3.3 | 2.3.2 | 2003 | PSF | yes |
2.3.4 | 2.3.3 | 2004 | PSF | yes |
2.3.5 | 2.3.4 | 2005 | PSF | yes |
2.4 | 2.3 | 2004 | PSF | yes |
2.4.1 | 2.4 | 2005 | PSF | yes |
2.4.2 | 2.4.1 | 2005 | PSF | yes |
2.4.3 | 2.4.2 | 2006 | PSF | yes |
2.5 | 2.4 | 2006 | PSF | yes |
注意: 「GPL 互換」という表現は、Python が GPL で配布されていると いう意味ではありません。Python のライセンスは全て、 GPL と違い、 変更したバージョンを配布する際に変更をオープンソースにしなくても かまいません。 GPL 互換のライセンスの下では、GPL でリリースされて いる他のソフトウェアと Python を組み合わせられますが、それ以外の ライセンスではそうではありません。
Guido の指示の下、これらのリリースを可能にしてくださった多くの ボランティアのみなさんに感謝します。
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