20.1.4 基本的な Tk プログラムと Tkinter との対応関係

Tkのクラスコマンドは、Tkinterのクラスコンストラクタに対応しています。

    button .fred                =====>  fred = Button()

オブジェクトの親 (master) は、オブジェクトの作成時に指定した新たな名前から 非明示的に決定されます。Tkinter では親を明示的に指定します。

    button .panel.fred          =====>  fred = Button(panel)

Tk の設定オプションは、ハイフンをつけたタグと値の組からなるリストで 指定します。Tkinter では、オプションはキーワード引数にして インスタンスのコンストラクタに指定したり、config に キーワード引数を指定して呼び出したり、インデクス指定を使って インスタンスに代入したりして設定します。オプションの設定については 20.1.6 節を参照してください。 

    button .fred -fg red        =====>  fred = Button(panel, fg = "red")
    .fred configure -fg red     =====>  fred["fg"] = red
                                OR ==>  fred.config(fg = "red")

Tk でウィジェットにアクションを実行させるには、ウィジェット名を コマンドにして、その後にアクション名を続け、必要に応じて引数 (オプション) を続けます。 Tkinter では、クラスインスタンスの メソッドを呼び出して、ウィジェットのアクションを呼び出します。 あるウィジェットがどんなアクション (メソッド) を実行できるかは、 Tkinter.py モジュール内にリストされています。

    .fred invoke                =====>  fred.invoke()

Tk でウィジェットを packer (ジオメトリマネジャ) に渡すには、 pack コマンドをオプション引数付きで呼び出します。 Tkinter では Pack クラスがこの機能すべてを握っていて、 様々な pack の形式がメソッドとして実装されています。 Tkinter のウィジェットは全て Packer からサブクラス化 されているため、pack 操作にまつわる全てのメソッドを継承しています。 Form ジオメトリマネジャに関する詳しい情報については Tix モジュールのドキュメントを参照してください。

    pack .fred -side left       =====>  fred.pack(side = "left")

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