1.3 パッケージマネージャ

歴史的に、MacPython には便利な拡張パッケージが多数同梱されてきました。と いうのも、対打数の Macintosh ユーザは開発環境や C コンパイラを持っていな かったからです。Mac OS X 用のものについては、拡張パッケージは同梱されて いません。しかし、新たな仕組みによって拡張パッケージに簡単にアクセスでき るようになりました。

Python パッケージマネージャを使用すると、追加パッケージをインストールし て Python の機能を強化できるようになります。パッケージマネージャは、 MacOS のバージョンと Python のバージョンを調べ、それと同じ組み合わせでテ ストしたパッケージのデータベースをダウンロードします。つまり、パッケージ マネージャに表示されているのにもかかわらず動作しないパッケージが万一あっ た場合は、気兼ねなくデータベースの管理者に文句を言っていいということです。

次に、パッケージマネージャはどのパッケージがインストールされていてどのパ ッケージがインストールされていないのかを調べます。パッケージマネージャを 使わずにインストールしたパッケージも検出します。パッケージを選択してイン ストールすると、もし別のパッケージが必要な場合も自動的にそれをインストー ルします。

パッケージマネージャは、ひとつのパッケージをバイナリとソースの二通りで表 示することがあります。バイナリ版は常に使用できますが、ソース版を使うには Apple Developer Tools をインストールしておく必要があります。このツールや その他の依存ファイルがインストールされていない場合は、パッケージマネージ ャは警告を発します。

パッケージマネージャは、単体のアプリケーションとして使用する以外にもIDE の機能として使うこともできます。この場合はメニューから File->Package Manager を選択します。

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