2.3 `macfs` -- 各種のファイルシステムのサービス

利用可能な条件: Macintosh.

リリース 2.3 以降で撤廃された仕様です。 macfsモジュールは旧式のものです。FSSpec、FSRef、 Aliasの代わりにCarbon.FileあるいはCarbon.Folderを使用してください。ファイルダイアログにはEasyDialogsを使用してください。

このモジュールはMacintosh FSSpecの操作、エイリアスマネージャ、finder エイリアス、標準ファイルパッケージへのアクセスを提供します。

関数やメソッドがfile引数をとる所では、引数は次の3つのうちのどれか1 つです。つまり、 (1) Macintoshのフルパス名あるいは部分パス名、(2) FSSpecオブジェクト、(3) Inside Macintosh: Filesに記述された3要素のタプル(wdRefNum, parID, name)。それを含むフォルダが存在する限り、FSSpecは存在しないファイルを示すこともできます。 MacPythonではパス名も同じように使用できますが、パス名とFSRefsの働きの違いのため、unix-Pythonでは異なります。詳しくはAppleの文書を参照してください。

エイリアスと標準ファイルパッケージの詳細についてもその文書に書かれています。

FSSpec( file): 指定したファイルに対するFSSpecオブジェクトを作成します。

RawFSSpec( data): 文字列としてFSSpecのC構造体の生データを与えるとFSSpec オブジェクトを作成します。主にFSSpec構造体をネットワーク経由で得る場合に便利です。

RawAlias( data): 文字列としてエイリアスのC構造体を生データとして与えるとAlias オブジェクトを作成します。主にFSSpec構造体をネットワーク経由で得る場合に便利です。

FInfo( ): ゼロで埋めたFInfoオブジェクトを作成します。

ResolveAliasFile( file): エイリアスファイルを解決します(オリジナルのファイルとの対応を取ります)。3要素のタプル(fsspec, isfolder, aliased)を返します。ここでfsspecは解決後の FSSpecオブジェクト、もしf sspecがフォルダを指していたらisfolderはtrue、もしエイリアスだったらaliasedはtrue(そうでなければファイルそのもののFSSpecオブジェクトが返されます)です。

StandardGetFile( [type, ...]): ユーザに標準的な``入力ファイルを開く''ダイアログを提示します。オプションとして、4つまでの4文字のファイルタイプを渡すことができて、ユーザーが選ぶファイルを制限することができます。この関数はFSSpecオブジェクトと、ユーザがキャンセルしないでダイアログを完了したかを示すフラグを返します。

PromptGetFile( prompt[, type, ...]): StandardGetFile()とほぼ同じですが、ダイアログの一番上に表示されるプロンプトを指定できます。

StandardPutFile( prompt[, default]): ユーザに標準的な``出力ファイルを開く''ダイアログを提示します。 promptはプロンプト文字列で、省略可能なdefault引数で出力ファイル名の初期値を指定します。この関数はFSSpecオブジェクトと、ユーザがキャンセルしないでダイアログを完了したかを示すフラグを返します。

GetDirectory( [prompt]): ユーザに非標準的な``ディレクトリを選ぶ''ダイアログを提示します。 ``select current directory''ボタンをクリックするときには、選んだディレクトリを開いていなくてはなりません。promptはプロンプト文字列で、ダイアログの一番上に表示されます。FSSpecオブジェクトと、ユーザがキャンセルしないでダイアログを完了したかを示すフラグを返します。

SetFolder( [fsspec]): ファイル選択ダイアログを提示する時に、最初に表示されるフォルダをセットします。fsspecで指定するのはそのフォルダにあるファイルであって、フォルダそのものではありません(指定されたファイルは存在していなくても構いません)。もし引数を渡さない場合は、フォルダはカレントディレクトリ、つまり os.getcwd()で返されるディレクトリにセットされます。
システム7.5から``一般設定''コントロールパネルで、ユーザが標準ファイルパッケージの振る舞いを変えられることに注意してください。その設定しだいでこの関数の呼びだしは効果がなくなります。

FindFolder( where, which, create): MacOSが管理する``特別な''フォルダ、例えばゴミ箱や初期設定フォルダなどの位置を探しだします。whereは検索するディスク、whichは探し出すフォルダを指定する4文字の文字列です。createをセットすると、そのフォルダが存在しなければ新たに生成します。 (vrefnum, dirid)のタプルを返します。
whereとwhichに与える定数は、標準モジュール Carbon.Foldersにあります。

NewAliasMinimalFromFullPath( pathname): 与えられたファイルを指す最短のaliasオブジェクトを返します。ファイルはフルパス名で与えなければなりません。これは存在しないファイルを指すAliasを作成する唯一の方法です。

FindApplication( creator): 4文字のクリエータコードcreatorを持ったアプリケーションの位置を探し出します。この関数はアプリケーションを指すFSSpecオブジェクトを返します。

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