11 distutils.dir_util -- ディレクトリツリーの操作

このモジュールはディレクトリとディレクトリツリーを操作する関数を提供します。

mkpath( name[, mode=0777, verbose=0, dry_run=0])
ディレクトリと、必要な親ディレクトリを作成します。もしディレクトリが既 に存在している(nameが空文字列の場合、カレントディレクトリ を示すのでもちろん存在しています)場合、何もしません。 ディレクトリを作成できなかった場合(例: ディレクトリと同じ名前のファイルが 既に存在していた)、DistutilsFileErrorを起こします。 もし verboseが真なら、それぞれのmkdirについて1行、標準出力に出力 します。 実際に作成されたディレクトリのリストを返します。

create_tree( base_dir, files[, mode=0777, verbose=0, dry_run=0])
filesを置くために必要な空ディレクトリをbase_dir以下に作成 します。 base_dirディレクトリは存在している必要はありません。 filesはファイル名のリストでbase_dirからの相対パスとして扱 われます。base_dir + filesのディレクトリ部分 が(既に存在し ていなければ)作成されます。mode, verbosedry_runフ ラグはmkpath()と同じです。

copy_tree( src, dst[preserve_mode=1, preserve_times=1, preserve_symlinks=0, update=0, verbose=0, dry_run=0])
srcディレクトリツリー全体をdstにコピーします。 srcdstはどちらもディレクトリ名である必要があります。 もしsrcがディレクトリでなければ、DistutilsFileError を起こします。もしdstが存在しなければ、mkpath()で作成され ます。実行結果は、src以下の全てのファイルがdstにコピーされ、 src以下の全てのディレクトリがdstに再帰的にコピーされます。 コピーされた(またはされるはず)のファイルのリストを返します。返り値は updateまたはdry_runに影響されません: src 以下の全ファイルを単にdst以下に改名したリストが返されます。

preserve_modepreserve_timesdistutils.file_utilcopy_file と同じです: 通常のファイルには適用されますが、ディレクトリには適用されません。 もしpreserve_symlinks が真なら、シンボリックリンクは(サポートさ れているシステムでは)シンボリックリンクとしてコピーされます。そうでな ければ(デフォルト)シンボリックリンクは参照されている実体ファイルがコピーされます。 updateverbosecopy_file()と同じです。

remove_tree( directory[verbose=0, dry_run=0])
再帰的に directoryとその下の全ファイルを削除します。エラーは無視 されます(verboseが真の時はstdoutに出力されます)

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