1.5 コンパイルとリンク

新しい拡張モジュールを使えるようになるまで、まだ二つの作業: コンパイルと、Python システムへのリンク、が残っています。 動的読み込み (dynamic loading) を使っているのなら、作業の詳細は 自分のシステムが使っている動的読み込みの形式によって変わるかも しれません; 詳しくは、拡張モジュールのビルドに関する章 (3 章) や、Windows におけるビルドに関係する追加情報の章 (4 章) を参照してください。

動的読み込みを使えなかったり、モジュールを常時 Python インタプリタの 一部にしておきたい場合には、インタプリタのビルド設定を変更して再ビルド しなければならなくなるでしょう。Unixでは、幸運なことにこの作業は とても単純です: 単に自作のモジュールファイル (例えば spammodule.c ) を展開したソース配布物の Modules/ ディレクトリに置き、 Modules/Setup.local に自分のファイルを 説明する以下の一行:

spam spammodule.o

を追加して、トップレベルのディレクトリで make を実行して、 インタプリタを再ビルドするだけです。 Modules/ サブディレクトリでも make を実行できますが、 前もって `make Makefile' を実行して Makefile w再ビルドしておかなければならりません。(この作業は Setup ファイルを変更するたびに必要です。)

モジュールが別のライブラリとリンクされている必要がある場合、 ライブラリも設定ファイルに列挙できます。例えば以下のようにします:

spam spammodule.o -lX11

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