5.2.9.1 DocTest オブジェクト

クラス DocTest( examples, globs, name, filename, lineno, docstring)
単一の名前空間内で実行される doctest 例題の集まりです。 コンストラクタの引数は DocTest インスタンス中の同名の メンバ変数の初期化に使われます。 バージョン 2.4 で 新たに追加 された仕様です。

DocTest では、以下のメンバ変数を定義しています。 これらの変数はコンストラクタで初期化されます。直接変更してはなりません。

examples
対話モードにおける例題それぞれをエンコードしていて、テストで実行 される、Example オブジェクトからなるリストです。

globs
例題を実行する名前空間 (いわゆるグローバル変数) です。 このメンバは、名前から値への対応付けを行っている辞書です。 例題が名前空間に対して (新たな変数をバインドするなど) 何らかの変更を行った場合、globs への反映はテストの実行後に 起こります。

name
DocTest を識別する名前の文字列です。通常、この値は テストを取り出したオブジェクトかファイルの名前になります。

filename
DocTest を取り出したファイルの名前です; ファイル名が未知の場合や DocTest をファイルから取り出したので ない場合にはNone になります。

lineno
filename 中でDocTest のテスト例題が始まっている行の 行番号です。行番号は、ファイルの先頭をゼロとして数えます。

docstring
テストを取り出した docstring 自体を現す文字列です。 docstring 文字列を得られない場合や、文字列からテスト例題を 取り出したのでない場合には None になります。

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