5.2.9.2 Example オブジェクト

クラス Example( source, want[, exc_msg][, lineno][, indent][, options])
ひとつの Python 文と、それに対する予想出力からなる、単一の対話的モードの 例題です。コンストラクタの引数は Example インスタンス中の同名の メンバ変数の初期化に使われます。 バージョン 2.4 で 新たに追加 された仕様です。

Example では、以下のメンバ変数を定義しています。 これらの変数はコンストラクタで初期化されます。直接変更してはなりません。

source
例題のソースコードが入った文字列です。ソースコードは単一の Python で、末尾は常に改行です。コンストラクタは必要に応じて 改行を追加します。

want
例題のソースコードを実行した際の予想出力 (標準出力と、例外が生じた 場合にはトレースバック) です。want の末尾は、予想出力が全く ない場合を除いて常に改行になります。予想出力がない場合には 空文字列になります。コンストラクタは必要に応じて 改行を追加します。

exc_msg
例題が例外を生成すると予想される場合の例外メッセージです。 例外を送出しない場合には None です。 この例外メッセージは、traceback.format_exception_only() の戻り値と比較されます。 値が None でない限り、exc_msg は改行で終わっていなければなりません; コンストラクタは必要に応じて 改行を追加します。

lineno
この例題の入っている文字列中における、例題の実行文のある行のの行番号です。 行番号は文字列の先頭をゼロとして数えます。

indent
例題の入っている文字列のインデント、すなわち例題の最初のプロンプト より前にある空白文字の数です。

options
オプションフラグを True または False に対応付けて いる辞書です。例題に対するデフォルトオプションを上書きするために 用いられます。この辞書に入っていないオプションフラグはデフォルトの 状態 (DocTestrunneroptionflags の内容) の ままになります。

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