8.8 termios -- POSIX スタイルの端末制御

Unixプラットフォームで利用できます。

このモジュールでは端末 I/O 制御のための POSIX 準拠の関数呼び出し インタフェースを提供します。これら呼び出しのための完全な記述については、 POSIX または Unix マニュアルページを参照してください。 POSIX termios 形式の端末制御をサポートする Unix の バージョンで (かつインストール時に指定した場合に) のみ利用可能です。

このモジュールの関数は全て、ファイル記述子 fd を最初の引数 としてとります。この値は、sys.stdin.fileno() が返すような 整数のファイル記述子でも、sys.stdin 自体のようなファイル オブジェクトでもかまいません。

このモジュールではまた、モジュールで提供されている関数を使う上で 必要となる全ての定数を定義しています; これらの定数は C の対応 する関数と同じ名前を持っています。これらの端末制御インタフェース を利用する上でのさらなる情報については、あなたのシステムの ドキュメンテーションを参考にしてください。

このモジュールでは以下の関数を定義しています:

tcgetattr( fd)
ファイル記述子 fd の端末属性を含むリストを返します。その形式は: [iflag, oflag, cflag, lflag, ispeed, ospeed, cc] です。cc は端末特殊文字のリストです (それぞれ長さ 1 の文字列です。ただしインデクス VMIN および VTIME の内容は、それらのフィールドが定義されていた場合整数 の値となります)。

端末設定フラグおよび端末速度の解釈、および配列 cc のインデクス 検索は、termios で定義されているシンボル定数を使って行わなければ なりません。

tcsetattr( fd, when, attributes)
ファイル記述子 fd の端末属性を attributes から取り出して 設定します。attributestcgetattr() が返すような リストです。引数 when は属性がいつ変更されるかを決定します: TCSANOW は即時変更を行い、TCSAFLUSH は現在 キューされている出力を全て転送し、全てのキューされている入力を無視 した後に変更を行います。

tcsendbreak( fd, duration)
ファイル記述子 fd にブレークを送信します。duration をゼロ にすると、 0.25-0.5 秒間のブレークを送信します; duration の値が ゼロでない場合、その意味はシステム依存です。

tcdrain( fd)
ファイル記述子 fd に書き込まれた全ての出力が転送されるまで 待ちます。

tcflush( fd, queue)
ファイル記述子 fd にキューされたデータを無視します。 どのキューかはqueue セレクタで指定します: TCIFLUSH は入力キュー、 TCOFLUSH は出力キュー、TCIOFLUSH は両方のキューです。

tcflow( fd, action)
ファイル記述子 fd の入力または出力をサスペンドしたりレジューム したりします。引数 action は出力をサスペンドする TCOOFF、 出力をレジュームする TCOON 、入力をサスペンドする TCIOFF 、入力をレジュームする TCION をとることが できます。

参考:

tty:モジュール
一般的な端末制御操作のための便利な関数。.



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