6.29.8 LogRecord オブジェクト

何かをログ記録する際には常に LogRecord インスタンスが生成されます。 インスタンスにはログ記録されることになっているイベントに関係する 全ての情報が入っています。インスタンスに渡される主要な情報は msg および args で、これらは msg % args を使って 組み合わせられ、レコードのメッセージフィールドを生成します。 レコードはまた、レコードがいつ生成されたか、ログ記録がソースコード 行のどこで呼び出されたか、あるいはログ記録すべき何らかの例外情報 といった情報も含んでいます。

LogRecord にはメソッドがありません; ログ記録イベントの情報を収めた ただの容器 (repository) です。このオブジェクトが辞書でなくクラスに なっている唯一の理由は、拡張を容易にするためです。

クラス LogRecord( name, lvl, pathname, lineno, msg, args, exc_info)
関係のある情報とともに初期化された LogRecord のインスタンスを 返します。name はロガーの名前です; lvl は数字で表された レベルです; pathname はログ記録呼び出しが見つかったソースファイル の絶対パス名です。msg はユーザ定義のメッセージ (書式化文字列) です; args はタプルで、msg と合わせて、ユーザメッセージ を生成します; exc_info は例外情報のタプルで、 sys.exc_info() を呼び出して得られたもの (または、 例外情報が取得できない場合には None) です。

ご意見やご指摘をお寄せになりたい方は、 このドキュメントについて... をご覧ください。