7.3.2.4 BabylMessage

クラス BabylMessage( [message])
Babyl 固有の動作をするメッセージ。引数 messageMessage のコンストラクタと同じ意味を持ちます。

ある種のメッセージラベルは アトリビュート と呼ばれ、規約により特別な意味が 与えられています。アトリビュートは以下の通りです:

ラベル 説明
unseen 読んでいないが既に MUA に見つかっている
deleted 削除予定
filed 他のファイルまたはメールボックスにコピーされた
answered 返答済み
forwarded 転送された
edited ユーザによって変更された
resent 再送された

デフォルトでは Rmail は可視ヘッダのみ表示する。BabylMessage クラスはしかし、 オリジナルヘッダをより完全だという理由で使います。可視ヘッダは望むならそのように 指示してアクセスすることができます。

BabylMessage インスタンスは以下のメソッドを提供します:

get_labels( )
メッセージに付いているラベルのリストを返します。

set_labels( labels)
メッセージに付いているラベルのリストを labels にセットします。

add_label( label)
メッセージに付いているラベルのリストに label を追加します。

remove_label( label)
メッセージに付いているラベルのリストから label を削除します。

get_visible( )
ヘッダがメッセージの可視ヘッダでありボディが空であるような Message インスタンスを返します。

set_visible( visible)
メッセージの可視ヘッダを visible のヘッダと同じにセットします。 引数 visibleMessage インスタンスまたは email.Message.Message インスタンス、 文字列、ファイル風オブジェクト(テキストモードで開かれてなければなりません)のいずれかです。

update_visible( )
BabylMessage インスタンスのオリジナルヘッダが変更されたとき、可視ヘッダは 自動的に対応して変更されるわけではありません。このメソッドは可視ヘッダを以下のように 更新します。 対応するオリジナルヘッダのある可視ヘッダはオリジナルヘッダの値がセットされます。 対応するオリジナルヘッダの無い可視ヘッダは除去されます。 そして、オリジナルヘッダにあって可視ヘッダに無い Date:From:Reply-To:To:CC:Subject: は可視ヘッダに追加されます。

BabylMessage インスタンスが MaildirMessage インスタンスに 基づいて生成されるとき、以下の変換が行われます:

結果の状態 MaildirMessage の状態
"unseen" ラベル S フラグ無し
"deleted" ラベル T フラグ
"answered" ラベル R フラグ
"forwarded" ラベル P フラグ

BabylMessage インスタンスが mboxMessageMMDFMessage のインスタンスに基づいて生成されるとき、Status: および X-Status: ヘッダは省かれ以下の変換が行われます:

結果の状態 mboxMessage または MMDFMessage の状態
"unseen" ラベル R フラグ無し
"deleted" ラベル D フラグ
"answered" ラベル A フラグ

BabylMessage インスタンスが MHMessage インスタンスに 基づいて生成されるとき、以下の変換が行われます:

結果の状態 MHMessage の状態
"unseen" ラベル "unseen" シーケンス
"answered" ラベル "replied" シーケンス

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