16.15 syslog -- Unix syslog ライブラリルーチン群

Unixプラットフォームで利用できます。

このモジュールでは Unix syslog ライブラリルーチン群への インタフェースを提供します。syslog の便宜レベルに関する詳細な記述 は Unix マニュアルページを参照してください。

このモジュールでは以下の関数を定義しています:

syslog( [priority,] message)
文字列 message をシステムログ機構に送信します。末尾の改行文字 は必要に応じて追加されます。各メッセージは facility および level からなる優先度でタグ付けされます。オプションの priority 引数はメッセージの優先度を定義します。標準の 値は LOG_INFO です。priority 中に、便宜レベルが (LOG_INFO | LOG_USER のように) 論理和を使ってコード化されて いない場合、openlog() を呼び出した際の値が使われます。

openlog( ident[, logopt[, facility]])
標準以外のログオプションは、syslog() の呼び出しに先立って openlog() でログファイルを開く際、明示的に設定することができます。 標準の値は (通常) indent = 'syslog'logopt = 0facility = LOG_USER です。 ident 引数は全てのメッセージの先頭に付加する文字列です。 オプションの logopt 引数はビットフィールドの値になります - とりうる組み合わせ値については以下を参照してください。 オプションの facility 引数は、便宜レベルコードの設定が 明示的になされていないメッセージに対する、標準の便宜レベルを設定します。

closelog( )
ログファイルを閉じます。

setlogmask( maskpri)
優先度マスクを maskpri に設定し、以前のマスク値を返します。 maskpri に設定されていない優先度レベルを持った syslog() の呼び出しは無視されます。標準では全ての優先度をログ出力します。 関数 LOG_MASK(pri) は個々の優先度 pri に対する 優先度マスクを計算します。関数 LOG_UPTO(pri) は優先度 pri までの全ての優先度を含むようなマスクを計算します。

このモジュールでは以下の定数を定義しています:

優先度 (高い優先度順):

LOG_EMERGLOG_ALERTLOG_CRITLOG_ERRLOG_WARNINGLOG_NOTICELOG_INFOLOG_DEBUG

便宜レベル:

LOG_KERNLOG_USERLOG_MAILLOG_DAEMONLOG_AUTHLOG_LPRLOG_NEWSLOG_UUCPLOG_CRON、および LOG_LOCAL0 から LOG_LOCAL7

ログオプション:

<syslog.h> で定義されている場合、 LOG_PIDLOG_CONSLOG_NDELAYLOG_NOWAIT、および LOG_PERROR

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