12.5.2 TarInfo オブジェクト

TarInfo オブジェクトは TarFile の一つのメンバーを表します。ファイルに 必要な(ファイルタイプ、ファイルサイズ、時刻、許可、所有者等のような)すべての属性を保存する他に、 そのタイプを決定するのに役に立ついくつかのメソッドを提供します。 これにはファイルのデータそのものは含まれません

TarInfoオブジェクトは TarFileのメソッド getmember()getmembers() および gettarinfo()によって返されます。

クラス TarInfo( [name])
TarInfo オブジェクトを作成します。

frombuf( )
TarInfo オブジェクトを文字列バッファから作成して返します。

tobuf( [posix])
TarInfo オブジェクトから文字列バッファを作成します。 posix 引数については TarFileposix 属性の 項を参照してください。この引数はデフォルトでは False です。

バージョン 2.5 で 新たに追加 された仕様: posix 引数

TarInfoオブジェクトには以下の public なデータ属性があります:

name
アーカイブメンバーの名前。

size
バイト単位でのサイズ。

mtime
最終更新時刻。

mode
許可ビット。

type
ファイルタイプです. type は普通、以下の定数: REGTYPE, AREGTYPE, LNKTYPE, SYMTYPE, DIRTYPE, FIFOTYPE, CONTTYPE, CHRTYPE, BLKTYPE, GNUTYPE_SPARSE のいずれかです. TarInfo オブジェクトのタイプをもっと便利に決定するには、 下記の is_*() メソッドを使って下さい。

linkname
ターゲットファイル名の名前で、これは タイプLNKTYPESYMTYPETarInfoオブジェクトにだけ存在します。

uid
ファイルメンバを保存した元のユーザのユーザ ID です.

gid
ファイルメンバを保存した元のユーザのグループ ID です.

uname
ファイルメンバを保存した元のユーザのユーザ名です.

gname
ファイルメンバを保存した元のユーザのグループ名です.

TarInfoオブジェクトは便利な照会用のメソッドもいくつか提供しています:

isfile( )
Tarinfo オブジェクトが普通のファイルの場合に、 True を返します。

isreg( )
isfile()と同じです。

isdir( )
ディレクトリの場合にTrueを返します。

issym( )
シンボリックリンクの場合にTrueを返します。

islnk( )
ハードリンクの場合にTrueを返します。

ischr( )
キャラクタデバイスの場合にTrueを返します。

isblk( )
ブロックデバイスの場合にTrueを返します。

isfifo( )
FIFO の場合にTrueを返します。

isdev( )
キャラクタデバイス、ブロックデバイスあるいは FIFOの いずれかの場合に Trueを返します。

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